キンメリア人

− 歴史に初めて登場した遊牧騎馬民族 −

キンメリア人は紀元前9世紀頃に南部ロシアの平原に勢力を形成した

民族で、騎馬民族として勢力を形成したのは彼らが初めてだったらしいです。

一般に初めての騎馬民族はスキタイという人もいますが、スキタイは同じ南ロシア

に紀元前8世紀頃現れた民族なので、キンメリア人の方が古い民族のようです。

場所としては黒海やカスピ海の周辺と考えられます。

手前味噌な地図ですが・・・↓

赤い丸の辺りではないでしょうか。

そして紀元前8世紀頃(BC722〜BC715辺りらしい)に南部にあったウラルトゥ王国

侵攻したといいます(茶色の丸です)。ウラルトゥ王国は現在のアルメニアを中心とした地域に

存在した国家で、現在もその頃の遺跡が残ってるようです。その後さらに進み、小アジア(現在

のトルコ)を支配し、アッシリア(青い丸)とも戦ったようです。しかし、アッシリアの王であった

アッシュールバニパルに敗れ、歴史の舞台から退場したそうです。

しかしながら後に数多く登場する騎馬民族の源流は彼らであるわけですね。

ちなみに、キンメリア人は遊牧民族であった為、遺跡のようなものはほとんどありません。唯一

残ってるのは墳墓のようです。黒海沿岸や、カフカスに散在してるようですが、これも断定では

なく、「キンメリア人のものではないか?」というレベルのようです。

 

TOPページに戻る   騎馬民族MAINへ戻る