馬の走り方にもいくつか種類があります。種類と言うか走法ですね。
これは単なる乗馬だけではなく競馬でも同じです。
並歩(なみあし) |
人で言う「歩く」に相当します。 右後肢、右前肢、左後肢、左前肢と、4肢が順番に動き、 首でバランスをとりながら歩いていくらしいです。 ちなみに各肢の役割として後肢:前へ進む役割 前肢:進む方向を決めるとの事。 あれ??これって車で言うと「後輪駆動」ですね。 馬はFRだったんだ?! |
速歩(はやあし)
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「速歩き」です。走ると歩くの中間といった ところでしょうか。走りかたとしては「跳ねる」感じに なるらしく、普通に乗っていると尻が痛くなるそうです。 そうならない為の乗り方として、馬のリズムに合わせて 自分も上下に動くそうです。つまり乗ったり立ったり することですね。競馬中継で本馬場入場した際に、 騎手がよく上下に動いてるのを見ると思いますが、 あれがその動きのようですね。 |
駈歩(かけあし)
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人で言う「走る」です。落馬の大半はこの段階で 起こるそうです。競馬で返し馬してるときの走り方ですね。 キャンターともいいます。 |
襲歩(ギャロップ)
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もう「疾走」ですね。この走法はさらに3つに分かれます。 |
−交叉襲歩−
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競走馬がレース中に使う走法です。背中が安定して 比較的疲労度の少ない走法です。乗ってる方も背中が 安定するので比較的楽らしい。馬が最も得意とする 走法のようです。 |
−回転襲歩−
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チーターみたいに背中を屈伸させながら走る方法です。 猫科の肉食獣に多く見られる走法です。ちなみに馬は 草食です。速いんですが非常に疲労度が高いようで、 主にスタート後ちょっとの間しか使われないようです。 50m程度が限界らしい。まあ、チーターが時速100kmで 走れるのも150m位といいますから。。。今度競馬中継を 見るときにはスタート直後(50m程度)と向正面とで、 走り方を見てみましょう。 |
−ハーフバウンド−
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勢いよく飛び出す走法です。まさにスタートダッシュ用 ではないでしょうか。ただし、その疲労度は回転襲歩 以上らしくスタートダッシュ時にしか使われません。 人で言うと、陸上でスタート台を蹴り出すようなものですね。 |
まずスタート時
ハーフバウンドでスタートダッシュ(極短距離)
↓
回転襲歩で数十メートル走る(位置取りが目的かな?)
↓
交叉襲歩でのんのん走ってゴール
まあ、何がすごいってスタートしてから数十メートルで走法を2回も変えてるところかな。
馬もすごいけど、騎手もすごいと思いますよ。ちなみに誰かが以前競馬における
馬上の振動について調べたそうで、スタート直後はすごい振動があるのにしばらくすると
一気に振動がなくなるとか。これってハーフバウンドと回転襲歩がいかに振動が強い
走法なのかってことですよね。一気に安定するのは走法が交叉襲歩に移行したから
でしょう。
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