映画に見る 騎馬文化 の考証

− ロード・オブ・ザ・リング と トロイ −

歴史物の映画に騎馬ってつきものですよね。でもその映画によって

想定してる時代があるわけで、その時代の騎馬文化を考慮されて

作られてるんですね。2つの映画を見て気付いたんです。

それはロード・オブ・ザ・リングトロイです。この2つの映画には共に

騎兵が登場します。ロード・オブ・ザ・リングは中世をモチーフにして

いるので当然「」という馬具が存在する訳なんですが、トロイとは

紀元前の話な訳です。「」が登場したのが10世紀とかそんな位

ですから(ノルマンコンクェストの時辺りのはず)、騎兵に鐙は無い

のです。その辺を注意して壁紙をチェックしてみました。

ロード・オブ・ザ・リング

・・・・ありますな・・・・ちゃんと中世してますぞ。

じゃあ今度はトロイはどうかな?

トロイ

・・・鐙ないですねえ。ちゃんと時代考証されてますね。

まあ、鐙の登場が騎兵の種類を増やしたのですからね、鐙の無い時代は騎兵=弓騎兵で

ヒットアンドアウェイ戦法が中心でしたが、鐙の登場で接近戦をする重騎兵が登場しました。

ロード・オブ・ザ・リング(王の帰還)に出てくるこのシーンを可能にしたんです。

これはまあ、ヨーロッパ系の騎兵になりますか。遊牧騎馬民族はどうしても弓騎兵が中心になりますし。

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