ポルトガルとは西ヨーロッパのイベリア半島の西端。
つまりヨーロッパの最西端に位置する小国です。
元々はどんな民族がいたのかはわかりませんが、
紀元前後半にはローマの支配下にあったようです。その後、
いくつかのゲルマン人が侵入したようですが、3世紀後半の
民族大移動(ローマ帝国崩壊)の後、ゴート族によって
「西ゴート王国」が建てられたようです。
しかしその後、強大なイスラム国家「ウマイヤ朝」によって711年
に西ゴート王国は滅び、イベリア半島はイスラム支配下になります。
【 王国の成立 】
1143年にアルフォンソ1世によってポルトガル王国が成立します。
このアルフォンソ1世とは元をたどればフランス王族アンリ・ド・ブルゴーニュ
の子との事。つまり起源はフランス王家にあったんですね。
その4年後1147年には現在の首都であるリスボンを制圧します。
度重なるイスラム勢の侵攻を退けながら南へと領土を拡大し、13世紀頃
にはほぼ現在の領土となっていたようです。時代はレコンキスタと呼ばれ、
イベリアをイスラム支配から解放する戦いの真っ只中にありました。
しかし、アルフォンソ1世の一族は大航海時代には姿を消し、替わって
ジョアン1世がアヴィシュ朝を興し、ポルトガル海洋帝国への道を歩んで
いくことになります。この時代については別のページで書きますね。
その後、アヴィシュ朝は断絶し、スペインのフェリペ2世がポルトガル国王を
兼任することになります。当時のスペインはハプスブルク家でしたので、
この一家はオーストリア〜ポルトガルまでの各国を支配していたことになります。
スペイン全盛時代はなす術がなかったようですが、1588年アルマダ敗戦以降、
スペインは落ち目になってきました。そんな中、リスボン蜂起によりポルトガルは
独立を果たす事になります。この時、ブラガンサ公ジョアンがジョアン4世として
国王に推戴され、ブラガンサ朝が始まります。このブラガンサ公ジョアンというのは
アヴィシュ朝のジョアン1世の一族に当たりますので、事実上アヴィシュ朝が繋がった
ような格好になりますね。実はこの王朝は20世紀まで続くことになるのです。
・・・・・今回はここまでにします。05/07/02
がんばってかきます〜