キルギスとは、主に中央アジアに分布するテュルク系民族で、
自分達の事を「クルグズ」と呼んでいる。
その歴史は古く、古代中国の歴史書(史記等)に出てくる
「堅昆」「契骨」とはキルギスを差すようである。
キルギスは南シベリアのエニセイ川の上流で遊牧生活を
し、当時モンゴル高原を中心に大勢力を誇った「匈奴」に
従属していたようです。
当時を地図にすると・・・
こんな感じ?
匈奴が衰亡した後は、突厥、ウイグルに従属していましたが、
840年(唐時代)に一念発起したのか南下してウイグルを滅ぼします。
しかし、ウイグルに取って代わってモンゴル高原を支配する事は
出来なかったようで、エニセイ川上流域に住んでいたようです。
そして、モンゴル帝国の勃興に伴いモンゴルへ従属したようです。
その後、キルギス族の一部がエニセイ川流域を離れて移動します。
移動した先は天山山脈の麓です。ここが現在のキルギスタン共和国
になっています。この時エニセイ川に残った人々はソ連によって
「ハカス人」と呼ばれ、天山山脈に移った人々をキルギス人と呼びます。
しかし、天山山脈に移った時に、先住民と混交しているようなので、
純粋な意味ではハカス人の方がキルギスなのではないでしょうか。
言葉もカザフ人の言葉に近くなっているようです。
どちらにしても、キルギスというのは世界でも有数の歴史ある騎馬民族
で、現在も存在している貴重な民族には変わりないでしょう。
そんなキルギスには騎馬民族らしいスポーツがあるようです。
ルールはけっこうシンプルでした。ウラクというボールをタイカザンという
ゴールに放り込むだけ。
あとは、全部騎乗にて行う競技です。基本は4対4のようです。
簡単に書いてますが、清水隼人氏という方が書いた物を読むと
ウラクというボールは山羊の頭と四肢を切り落とした物で重さにして
20kg以上あるらしいです。危ない競技かもしれない。
中央アジアの国々とロシア・中国も交えて国際大会もあるようです。
騎馬民族の騎乗ぶりを見てみたいものですね。
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